不動産登記を自分で申請してみた


1.不動産の登記申請は案外簡単で自分でできる
不動産の登記簿や申請書記載例をちょっと見てみると、なんだか小難しい漢字が 並んでてとっつきにくく、素人には手を出せないように感じられます。
特にわかりにくくしてるのが、「1,2,3」といった数字を「壱、弐、参」と表記している 点でしょう。
しかし実のところ、あたりまえのことを小難しく言い表してるだけなので、 よく考えて書類作成すれば大抵の登記申請は素人でも自分でできます。
特に2004年秋からは申請書の様式が横書きでかつ数字も普通の「1,2,3,・・」を 使えるようになったので、素人にも一層とっつきやすくなったはずです。
書類の書き方は、さっきサーチエンジンで「不動産登記申請 自分」で検索 してみたら、わかりやすいサイトが結構あったので参考になりそうです。
見よう見まねでいいからともかく申請書を作成してみて、あとは法務局の相談窓口の人に 添削してもらうのがいいのではと思います。
ただし売買による所有権移転登記は取引相手にもよるがプロに任せた方がいいかもです。
あと公的団体から購入した不動産の場合、特約の抹消登記とかはその公的団体に 申請すると実費だけでやってくれることがあります。
実費というのは法務局に納める税金のことで、つまり登記申請の手数料は無料で 代行してくれるってことですね。

2.住所変更は難なく成功
さて私の場合ですが、まず最初にやったのが所有者の住所表示変更の申請でした。
提出する書類は、申請書、委任状、住民票、あと申請書副本の4点。
ネットの記載例を参考にして申請書と委任状を作成し、住民票は普通に市役所で 交付してもらいました。
なお住民票には変更前と変更後の住所が両方とも記載されていて移転したことが 書類上で確認できる必要があるでしょうね。
まぁ簡単な内容だしと思い、法務局への事前相談は特にせずに申請しましたが、 補正なしで一発で登記済みになりました。

3.地目変更
次にやったのが地目変更(畑→宅地)。
法務局に電話で聞いてみたら、非農地証明書だかなんだかを添付して申請する方法と、 証明書を添付しないで申請する方法とがあるとのこと。
証明書なしで登記できるのか?となんだか意味がよくわからなかったので、ともかく 普通に証明書をまず取得することにしました。
その証明書というのが市役所を経由して結局県が発行するようなのですが、 一朝一夕に発行してもらえるわけではなくて、1〜2ヶ月かかったと思います。
その間、市役所で開催されるなんとか委員会に1回出席する必要があったりしました。
その会には私ではなくて家族に出席してもらいましたが、別に難しいことを聞かれる わけでもなくて、申請内容を確認するような内容だったようです。
あと痛かったのが過去に撮影した航空写真の添付が必要とされた点です。
2万円くらいかかったような記憶があります。
それはともかく結局県からの証明書ももらえたので、地目変更を申請しました。
提出したのは、申請書、委任状、証明書、申請書副本の4点。
住所変更の時と同様に記載例を参考にして申請書を作成しました。
なお地目変更申請は収入印紙代は無料でした。
申請書を提出して数日後、法務局の人から現地を見せてもらいに いくとの電話連絡があり、その後係員の人が現地(というか自宅)に来ました。
おそらくは現地が本当に宅地になってるかを確認しにきたのではと推測してますが。
やがて補正日になったので法務局に行きました。
すると補正点としては申請書の地目変更の日付を修正してもらいたいとのことだったので、 言われるとおりに修正したらそれで登記済みとなりました。
ちなみに最後に法務局から返してもらえるのは申請書副本だけで、添付した県からの証明書は 返ってきません。
ということで、地目変更の登記も無事に自分で出来ました。

続き(建物表示登記)も読む

Counter