Giga Pocket Ver.4.5 アップグレードキット
     RX51のGiga Pocketは標準状態でVer4.0ですがGiga Pocket Ver.4.5 アップグレードキット(PCQ-GP45UG1)を別途購入してインストールするとVer4.5にバージョンアップできます。
このバージョンアップの最大の利点はビデオカプセル選択画面のオンスクリーン表示ができるようになることでしょう。
Ver4.0だとリモコン操作の場合、ビデオカプセル選択画面が、パソコンのディスプレイ上のTV画面には表示されるのですが、ビデオ出力先のTVの画面には表示されません。
これがVer4.5になるとリモコン操作の場合でもビデオカプセル選択画面がビデオ出力先のTV画面にも表示されるので、TV画面を見ながらのリモコン操作だけで、再生するビデオカプセルを選択したり「続きから再生」したりできるようになります。
こうなるとパソコンのディスプレイを全く見なくても本当にリモコンだけで好きに操作できるのでホント楽チンです。
ちなみに・・このアップグレードキットを使わなくても他の方法として、ダウンスキャンコンバータを使うか、ビデオ出力端子があるビデオカードを増設しても、TV画面上でのリモコンだけの操作は可能になるとは思います。
ただ私が少し調べてみた限りでは、ダウンスキャンコンバータは画質がだいぶ劣化するようだし、ビデオカード増設はパソコンが不安定になる場合もあるようなので、無難にアップグレードキットを選択しました。

アップグレードキットをインストールした場合、必ずVer4.5用パッチを当てる必要があります。
RX51をHDDフォーマットしてからリカバリーした状態から4.5アップグレードキットをインストールした場合でも、パッチを当てる前はリモコンが使えなくなる等の支障が発生します。
ちなみに私の場合ですが、アップグレードキットを購入して、それまで使ってた環境にそのままインストールしてみた時は、オンスクリーン表示ができない、というトラブルが発生しました(それ以外は正常動作)。
もちろん「ビデオ出力に情報を表示」にチェックを入れてるし、パッチも当てててみたのですが、解決できませんでした。
結局リカバリー(の後アップグレードキットをインスト、4.5用パッチもインスト)したら全て正常動作になりましたが。
アンチウイルスソフトが悪さをしてたか、それまで使ってた環境には4.0用パッチが当ててあったのが悪かったのか、原因は不明です。
そういえばインストールの際にMS-DOSプロンプト画面で「ファイル*.*が見つかりません」というようなエラーメッセージが一瞬表示されるのですが、あれは何なんでしょうね。
表示されてもアップグレードは成功しましたけど。


(以下の余談は2004,10に追加)
ダウンスキャンコンバータTVC-XGA2
ダウンスキャンコンバータですが、デジカメで撮った写真をTVに映す必要があったので、結局購入しました。
機種は、雑誌の比較記事での評価が高かったので、アイオーデータ製TVC-XGA2にしました。
コンバータを通しても画質は実用上は一応問題ないです。
ただしコンバータを通した場合と、RX51のキャプチャーボードのTV出力端子からの動画映像とを比較して みると、後者の方が上ですね。
コンバータを通した映像だと、白っぽくて色の深みが失われるような傾向があります。
とは言っても、インターネット経由で動画をストリーミング再生してTVに映すとかの用途で最近は活躍させてますが。
動画はやっぱり普通のTVの大きくてきれいな画面で観たいですからね。
このコンバータの使い勝手はなかなかよいです。
ギガポケットの全画面表示への切り替えはRX51のリモコンで出来るし、コンバータの電源はRX51と連動して 自動でオンオフします。
ちなみにコンバータに、画面の一部を拡大表示できるリモコンが付属してましたが全然使いませんね。

TV(ビデオ)出力端子
かつてはバイオJシリーズでもビデオ出力端子を装備していたことがあったのですが、今では 装備してるのはRシリーズだけになってしまいました。
ソニーに限らず例えばNECでも、かつてはミドルクラスのモデルでもビデオ出力端子を装備していたのが、 段々省略されるようになり、今ではハイエンドのTZシリーズですら装備していない状況です。
どうやらメーカーの戦略は、パソコンで録画したTV番組は、パソコンに付属の液晶ディスプレイで 観てもらう、という方向のようです。
しかし、やはりTVは25型以上のきれいな大画面で観た方がいいです。
そのためにはビデオ出力端子が欲しいところですが・・
もっとも最近はネットワークメディアプレイヤが出てるので、それを使ってもパソコンで録画した動画を TVへ出力できるようです。

専用機と比較して
DVDレコーダー等のTV録画専用機とAVパソコンとを比較して、ライトなホームユーザー層からみた使い勝手において、パソコンが 劣っている最大の点は、家庭用TVの画面を見ながらの(オンスクリーン表示)リモコンのみでの操作が出来ない機種が大半である点ではないでしょうか。
現在NECのデスクトップ機で唯一ビデオ出力端子を装備しているTXシリーズというのがありますが、この機種ですら オンスクリーン表示はできません。
このような状況を踏まえると、ギガポケ4.5以上でかつビデオ出力端子を装備した機種というのは、 ライトなホームユーザー層にとっては結構貴重かつ便利なマシンだったりします。
なにせパソコン本体だけで、専用機と互角以上の便利な使い勝手を実現できますからね。
もっとも他の機種でもコンバータやネットワークメディアプレイヤをうまく利用すれば快適な環境を 得られるとは思います。

アップグレードは無償ダウンロードに
Ver4.5アップグレードキットは現在販売されていませんが、Ver4.6が無償でダウンロードできるようになったようです。

あと便利な点
あと、GigaPocketならではの便利な点として、任意のフォルダを自由に作成してビデオカプセル を分類して整理できる点があります。
リモコンからでも階層的にフォルダを経由してビデオカプセルを選択できます。
気にいった番組は、DVDに保存するよりも、HDDに保存しといて片手のリモコン操作だけで いつでも試聴できた方が比較にならないほど便利です。
そのためには複数のフォルダにビデオカプセルを分類しといた方が操作しやすいです。
PSXやSmartVisionみたいに番組を一覧表示しかできないと、表示される ビデオカプセルが膨大になってしまいますからね。
(それにいちいちDVD焼いたり保存・管理するのめんどくさいしw)

以下は余談ですが、GigaPocketのリモコンは実はソニー製のテレビの操作もできます。
つまり・・テレビもソニー製にしとくと、電源のオンオフ、HDDにストックしておいた録画番組 の中から好きな番組を呼び出しての選択・再生・削除や 早送りといった操作の全部を、1個のリモコンだけで片手で操作できるという極めて便利な 使い勝手が実現できます。
PSXでも似たようなことはできますが、バイオだと大容量HDDを安価に複数内蔵して、 気にいった番組はHDD内に保存しておけるし、フォルダ単位でビデオカプセルを整理しとけば 呼び出す時も迷いませんからね。


GigaPocketに限らずTV録画できるパソコン全般に共通の利点として、パソコンのディスプレイで見る TV番組表が大きくて見やすい、という点があります。
新聞のテレビ欄の代用が一応可能な程度の使い勝手ですね。
DVDレコーダ等の専用機だと、家庭用TVに番組表を表示するのでいっぺんに表示される 情報量が少な過ぎて、新聞のテレビ欄の代用には到底ならないです。